「小学校のテストは、いつも80点、90点は取れているんです」
「だから中学の数学も、たぶん大丈夫ですよね?」
そう思いながらも、心のどこかで引っかかっていませんか。
「中学の数学は急に難しくなる」
と聞くたびに、今の点数が本当に安心していい点数なのか、分からなくなる。
そんな不安を抱えている保護者の方は少なくありません。
小学校の90点と、中学の定期テストの「平均点前後」は、物差しが違います。
小学校のテストは
「習ったことが身についたかを確認するテスト」です。
一方、中学校のテストは
「生徒の間に差がつくように作られるテスト」
へと役割が変わります。
この記事では、愛知県と国の公表データをもとに、次の4点をお伝えします。
- 小学校と中学校で、テストの役割がどう変わるのか
- 半田高校・横須賀高校の入試が、何を重く見ているのか
- 「グラフが読める」だけでは足りない理由
- 小学生のうちに確認しておきたい、点数に出ない「穴」の見つけ方
小学校の90点と、中学の「平均点前後」は物差しが違う
まず、小学校と中学校のテストの違いを整理します。
【小学校のテスト】
- 目的:授業で習った内容が身についたかを確認する
- 範囲:単元ごとに区切られていて狭い
- 点数の意味:しっかり学べていれば、高い点数が取れて当たり前
【中学校の定期テスト】
- 目的:生徒の間に差がつくよう作られる
- 範囲:中間テストは2日間・5教科程度、期末テストは3日間・実技を含む9教科が一般的
- 点数の意味:点数そのものより、平均点との差が意味を持つ
トライグループの解説記事(2026年2月)では、
多くの中学校で平均点が60点前後になるよう問題が作られていると説明されています。
ただし、これは個別指導塾の記事の記述で、学校ごとの実データではありません。
学校によって差があることは、ご承知おきください。
大切なのは、数字そのものではありません。
小学校では「80点、90点」が普通だった子が、
中学では「70点台でも平均より少し上」
という世界に入る。
この物差しの違いに気づかないまま中学に進むと、
点数だけを見て「急に下がった」と感じてしまいます。
平均点が分からなくても、位置は見える
ここで、保護者の方が気になるのは「平均点」でしょう。
ところが、平均点を生徒に伝える学校もあれば、
競争意識への配慮から伝えない学校もあります
(インターエデュのアンケート解説より)。
平均点が分からないご家庭も多いはずです。
そんなときは、点数ではなく間違いの種類を見てください。
- 学習内容が身についていなくて間違えたのか
- 問題文を正しく読み取れていなかったのか
- ケアレスミスだったのか
この3つに分けるだけで、手を打つ場所が見えてきます。
そして、中学の数学では特に注意したい特徴があります。
数学は
積み上げ型の教科
だということです。
前の単元が理解できていないと、今の単元も解けず、
点数が一気に下がることがあります。
トライの記事でも、中2の数学が分からなくなる原因が、
中1の比例・反比例にあるケースが挙げられています。
つまり、点数が下がったときに本当に探すべきなのは、「今の単元」ではなく、
もっと前にあった小さな穴
なのです。
半田高校・横須賀高校の入試は「当日の実力」を2倍に数える
では、中学の定期テストの先にある高校入試は、
何を重く見ているのでしょうか。
愛知県教育委員会が2026年7月に公表した資料で、
令和9年度(2027年度)の一般選抜について、
次のことが確認できます。
- 半田高校(普通科):面接なし
- 横須賀高校(普通科):面接なし
- どちらも、校内順位の決め方は「方式Ⅴ」
方式Ⅴとは、
評定得点+学力検査の合計得点×2
で順位を決める方式です。
それぞれの点数は、次のとおりです。
- 評定得点:9教科の評定合計(最高45)を2倍にして、最高90点
- 学力検査:国語・数学・社会・理科・英語の各22点で、合計110点
- 学力検査を2倍にすると、220点
これを合わせると、満点は310点です。
- 学力検査:220点(約71%)
- 評定(内申):90点(約29%)
数学だけで見ると、22点×2で44点。
満点の約14%です。
何が言えるのか
この数字から言えるのは、次のことです。
半田高校・横須賀高校を目指すなら、
定期テスト前の一夜漬けで取れる点数より、
中学3年間で積み上げた“本当の実力”が最後に問われる。
もちろん、評定(内申)も大切な要素です。
日々の授業や提出物をおろそかにしてよいわけではありません。
ただ、点数の約7割が学力検査で決まる以上、
定期テストでその場しのぎの点を取る勉強では、
最後に足りなくなる
可能性があります。
小学校のテストが
「できたことを確認するテスト」、
中学校のテストが
「差をつけるテスト」
だと言われる理由は、ここにあります。
※ここで紹介した方式は、令和9年度(2027年度)入試のものです。
年度によって変わることがあるため、お子さんが受験する年度の最新情報を、
必ず愛知県教育委員会の公表資料でご確認ください。
「グラフが読める」で終わらせない。描いて説明する経験が、差を生む
では、実力とは何でしょうか。
国が毎年行っている全国学力・学習状況調査(2026年度)の中学3年生の数学に、
ヒントがあります。
同じ大問の中で、次のような結果が出ています。
- 大問7(1):グラフから情報を読み取る問題 → 正答率75.5%
- 大問7(2):問題を解決する方法を数学的に説明する問題 → 正答率34.5%(無解答率39.0%)
グラフを見て情報を読み取ることは、
4人に3人ができています。
ところが、その先の「説明する」になると、
正解できたのは3人に1人程度。
4割近い生徒は、何も書けていません。
この傾向は、全体の数字にも表れています。
- 選択式:59.6%
- 短答式:64.6%
- 記述式:39.6%
- 知識・技能:63.3%
- 思考・判断・表現:39.6%
「知っている」「できる」ことと、
「考えを組み立てて、言葉で説明する」
ことの間には、大きな壁があります。
愛知県の中学生は「説明する授業」が全国より少ない
もう一つ、気になるデータがあります。
令和7年度の調査で、愛知県の中学3年生に
「数学の授業で、考え方を説明する活動をよく行っているか」
と尋ねたところ、
「よく行っている」と答えた割合は
51.0%でした。
全国は58.6%で、7.6ポイント低い結果です。
一方で、愛知県の中3数学の平均正答率は51%で、
全国の48.3%を上回っています。
学力そのものは全国平均より高いのです。
これは、学校の授業の良し悪しを言うものではありません。
生徒の回答に基づく数字です。
ただ、「説明する経験」は、学校だけに任せていると
不足しやすい部分である可能性を示しています。
描く経験が、なぜ効くのか
ここで、
「グラフや図を自分で描く」
ことの意味が出てきます。
グラフを「読む」のは、与えられた情報を受け取る作業です。
一方、グラフを「描く」ためには、次のことが必要です。
- 何を横軸に、何を縦軸にするかを自分で決める
- 数や関係を、目に見える形に置き換える
- 描いたものを見て、「なぜこうなるのか」を考える
この試行錯誤の経験が、
「説明する力」
の土台になります。
実際、小学校5年生で習う比例は、
中学1年生で「関数」として捉え直されます。
岐阜県の指導資料でも、その土台として
「グラフから値を読み取る力」
が挙げられています。
家庭で試せることは、シンプルです。
- 問題を解いたあと、「どうしてその式になったの?」と聞く
- 文章題は、いきなり式を書かず、先に図や表に描いてもらう
- 比例の問題は、表→式→グラフと、自分で描いてもらう
- 言葉で説明できたら、「分かりやすいね」と認める
説明は、1分で構いません。
大人が教えるのではなく、
お子さん自身に話してもらう
ことが大切です。
点数に出ない「穴」を、小学生のうちにつぶす
もう一つ、中学で差がつく原因があります。
点数に出ない穴
です。
小学校のテストは単元ごとに区切られているため、
過去の穴が点数に表れにくい特徴があります。
たとえば、割合の単元で一度つまずいても、
その単元のテストが終われば、
次は別の単元に進みます。
すると、「なんとなく分かったまま」
進んでしまうのです。
穴は、中学で表に出ます。
小学校算数の領域別結果を見ると、
「変化と関係」(割合・比例など)が最も低いという自治体の資料があります
(堺市の公表資料に引用された全国値は41.1%)。
中学数学の土台になる領域ほど、つまずきやすいのです。
小学生のうちに確認したい4つのポイント
次の4つは、中学の数学につながりやすい単元です。
お子さんの間違いノートを見ながら、確認してみてください。
- 割合:「もとにする量」が何かを、自分で指さして言えるか
- 比:比の値や比の関係を、図や式で説明できるか
- 速さ:「速さ・時間・距離」の関係を、図で表せるか
- 比例:表・式・グラフの3つを、行き来できるか
確認の方法は簡単です。同じ問題を、
お子さんに説明してもらう
だけです。
- スラスラ説明できる → 定着している
- 途中で止まる → そこに穴がある可能性が高い
- 「なんとなく」と答える → 暗記で乗り切っているサイン
穴は、見つけた時点で半分は解決しています。
小学生のうちに見つけて、小さいうちにつぶす
ことが、中学の数学で慌てないための近道です。
ご家庭だけで穴を見つけるのは、
簡単ではありません。
「どこがつまずきの原因か」
を見極めるには、数学の積み上げを理解している目が必要です。
雙葉進学教室は、中学でひっかかる原因を小学生のうちにつぶします
雙葉進学教室の目標は、
「中学で数学トップになる」
こと、そして半田高校・横須賀高校などの上位校に合格することです。
中学で困らない子ではなく、
中学で伸びる準備を、小学生のうちから始める。
この考え方は、この記事でお伝えしてきたことと同じです。
指導の柱は、次の3つです。
- 算数を、公式の暗記ではなく「なぜそうなるのか」から教える
- 計算力だけでなく、問題文を正しく読み取る「読解力」を育てる
- わからないことをそのままにしない「学習習慣」を身につける
「なぜそうなるのか」
から教えることは、そのまま
「説明できる力」
につながります。
そして、わからないことをそのままにしない習慣は、
点数に出ない穴を放っておかないことにつながります。
指導にあたるのは、指導歴40年の塾長・大岩裕之です。
数学教育学修士で、中学・高校の数学専修教員免許と小学校専修教員免許を持つ専門家が、直接指導します。
さらに、計算の反復にはeトレを使います。
1枚10分で取り組めるプリントが、
得点に応じて自動で選ばれる仕組みです。
弱い部分だけを繰り返し練習でき、
得意な部分に時間をかけすぎることもありません。
「中学でひっかかる原因」
は、お子さんによって違います。
割合かもしれませんし、比例のグラフかもしれません。
その子のつまずきの原因を見つけ、ピンポイントでつぶす。
それが、雙葉進学教室が大切にしていることです。
まとめ:点数の安心より、「中身」の安心を
最後に、この記事の内容をまとめます。
- 小学校のテストは「確認するテスト」、中学の定期テストは「差をつけるテスト」。物差しが違う
- 平均点が分からないときは、間違いの種類(身についていない/読み取れていない/ケアレスミス)を見る
- 半田高校・横須賀高校の令和9年度入試は方式Ⅴ。満点310点のうち、学力検査が約71%(220点)、評定が約29%(90点)
- 全国学力テスト(2026年度・中3数学)では、グラフの読み取りは75.5%でも、説明する問題は34.5%
- 愛知県の中3で「考え方を説明する活動をよく行っている」と答えた生徒は51.0%(全国58.6%)
- 小学生のうちに、割合・比・速さ・比例の4つで穴を確認し、描いて説明する経験を積むことが大切
「うちの子の今の点数は、中学で通用するのだろうか」
と思われたら、まずはお気軽にご相談ください。
雙葉進学教室では、
お子さんの今の理解度を一緒に確認する学習相談と、
実際の授業の雰囲気を確かめていただける無料体験を行っています。
しつこい勧誘や、無理な入塾のお願いは一切いたしません。
お申し込みは、お電話、LINE、お申し込みフォームのいずれからでも受け付けています。
小学校の90点に安心するのではなく、
中学で伸びる中身を作る。
その準備を、小学生のうちから一緒に始めませんか。
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